ASAの開発した「過去問復習ツール」で、看護師国家試験に合格しました

サルヴァドール千鶴さん(日本語サロンASA主宰)のもとで勉強した外国人二人が、今年度の看護師国家試験に合格しました。
これまでも、独自の「暗記フラッシュカード」で、EPA再受験者の合格者をだしてきましたが、今年は1月に、さらに新しく開発した「過去問復習ツール」を使って、より効果的に学習支援ができました。過去問をキーワードで抽出し、Google Formで出題。学習者は、回答の提出と同時に、自動採点結果と平易な日本語による解説を知ることができ、指導者は学習者の回答の傾向を知り、そのデータの蓄積ができます。

ASAのオンライン無料学習会では、状況設定問題に特に力を注いでいます。これまでの研究でも、外国人受験者の状況設定問題の正答率が低いことが指摘されていました。原因は、日本語能力や文化の差異、などといわれていましたが、ASAでは、患者を総合的にアセスメントする「訓練の差」が、日本人と外国人受験者の得点の差につながっていると考えました。(日本の看護学生は、これを徹底的に教え込まれています。当然、国家試験で有利になります。)これは、独学で身につけるのは難しい。同時双方向型授業で、対話を重ねることによって、アセスメント能力を伸ばすことをねらっています。その際に、苦手なところは、「過去問復習ツール」を使って、自分で復習して、定着を図ります。サルヴァドールさんによれば、この同時双方向型オンライン授業と、独自学習支援ツールの組み合わせによって、効果が得られた、とのことです。

サルヴァドールさんは、コロナ禍以前は、フィリピンのEPA看護師の帰国者を対象に、対面で、再受験のためのリビューの支援をしていました。スケジュールの関係から、仕事をしている人は参加ができませんでした。しかし、コロナ禍中にオンライン授業に切り替えたところ、日本で就労中の人をはじめ、諸外国からも、受講することができるようになりました。今年の受験生に対しては、昨年の6月から、週2回オンラインの学習会を開催してきました。折りしも、日本では、7月から9月までコロナ感染症の第7波が到来し、医療や介護の現場は大きく混乱していました。同居家族のいない外国人人材には必然的に大きな負担がかかっていました。その中で、参加者たちは、寸暇を惜しんで、オンライン学習会に出席し、自習ツールの課題にも積極的に取り組みました。

ASAでは、来年の国家試験に向けて、今年も6月から週2回の無料勉強会を開催する予定です。(それ以外の勉強会の開催は有料。)新しい「過去問復習ツール」を、6月から使って、より効果的な学習支援を行える、と期待しています。


(これまで活躍してきたASAオリジナル暗記フラッシュカード)


(合格者のよろこびの声)

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